ようやく季節に相応しく、涼しく気持ちの良い風が吹く日も増えてきました。
秋と言えば、美味しいグルメと並んで“芸術”などもピックアップされますね!美術関係の展覧会も多く、市内でも各所でさまざまな文化に触れることができるようです。
さて、今回は珍しい立体水引作品も見られる作品展をご紹介しましょう。

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勝田台文化センターの2階ギャラリーで展示・販売を行うという今回のイベントには、4名の作家による陶芸、染織、立体水引作品が集います。
陶芸部門では、師匠と生徒の2人がそれぞれ手掛けられています。松田 克先生は、精巧で端正な仕上がりが特長とのこと。また、松田先生に師事されている松尾 昌泰氏は、主に創作花器を手掛けていらっしゃるそうです。
どちらも創意工夫が込められた素敵な品ばかり!
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↑ 陶芸作品(松田 克先生「象嵌花入れ」)

染織作品には、松田 裕子氏が糸を染めるところから手掛け、独特の織物に仕上げていきます。
そして松尾 千鶴子氏が展示する水引作品は、普段目にする平面的な水引を立体に作り上げていく“立体水引”。こよりにした和紙に鮮やかな色合いの糸を巻きつけて出来る水引独特の質感を生かし、繊細だけれど張りのある、他の素材は無い面白い雰囲気が出るようです。

水引と聞くと、「熨斗(のし)」が思い浮かびます。
もともと平面的だった水引結びでしたが、1916年(大正5年)頃に立体的な鶴亀や松竹梅などの細工が考案され、それを結納や金封に飾るようになり一般的に認知されるようになったそうです。
昭和時代になると、水引の結び方もさまざまな結び方が開発され、金封、結納品、水引細工の生産はますます増え、長野県の飯田では現在全国の70%の水引の生産高となっているとか。
最近ではこうした結納なども簡略化する傾向にあり、数こそ少なくはなっているものの、一方で趣味として作成する方が増えているらしいのです。実際に、この立体水引作品の体験講座などはすぐに一杯になるほど人気が高いとも聞きます。
封筒に付ける飾り紐や贈答品に添える置物として“実用品”とされていた飾りが、作品としてどういう風に展示されているのか?!かなり気になるところです。
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↑ 立体水引作品(松尾 千鶴子「鳳凰」)

ちなみに、作家さんのお名前を見てピンときた方もいらっしゃるかしら?
実はこちらの4名、2組のご夫婦なんです。
それぞれの個性を生かした作品が共演する展示会、ぜひお気軽に足を運んでみてはいかがですか?
当日は販売も行われるそうなので、そちらもお楽しみに!

★イベント詳細情報
「秋に集う ~陶芸・染織・水引展~」
【開催日時】平成24年11月15日(木)/10:00~19:00、16日(金)/10:00~15:00
※販売もしますので楽しみにご来場ください。
【展示場所】八千代市勝田台文化センター2階展示室(千葉県八千代市勝田台2-5-1 TEL 047-483-2141)

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【入場料】無料
【問い合わせ】047-488-5528/松尾