八千代市で唯一の市立幼稚園「しろばら幼稚園」が、とうとう今年3月15日の卒園式をもって閉園することとなりました。

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しろばら幼稚園は、昭和47年10月1日に八千代市初の市立幼稚園として開設され、定員80名(4歳児40名、5歳児40名)でスタートしました。平成14年4月からは、中央教育審議会で示された“幼・小一元化”を踏まえ、また園舎の老朽化対応も出来るとのことから勝田台南小学校内に移転、幼稚園と小学校の連携教育に取り組まれてきました。
けれども一方で、近年は保護者が求める幼児教育の内容が多様化し、公立幼稚園として幼児教育に果たす役割を見直す時期にきているのでは?という意見が・・・。
平成20年度にしろばら幼稚園の存続について『あり方検討委員会』が設置され、市全体の幼児教育を高めるべきという目線で検討されたのですが、(1)しろばら幼稚園は全市民を対象とした配置状況にないこと、(2)私立幼稚園が多い八千代市内で保育料が著しく不均等(しろばら幼稚園の保育料6,000円に対し、市内私立幼稚園は約3.5倍の費用がかかる)、といった現状では閉園せざるを得ないだろうということになったのです。
もちろん廃園と併せて、幼稚園における子育て支援に対して市としての支援策を検討することも提言されています。
⇒あり方検討委員会からの提言内容はこちら(平成20年9月25日付)

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私は3年ほど前にしろばら幼稚園を見学させていただいたのですが、先生と父母が協力し合って子ども達のためのより良い環境づくりに傾注していらっしゃる様子に、大変素敵な園だと感動した覚えがあります。実際に、「父母と教師の会」という開園依頼受け継がれている保護者の協力体制が特色で、卒園児の保護者からは“自分たちも成長の一端を担える”と充実の感想が絶えなかったようです。

そして、勝田台南小学校の一角にあることで小学生との交流が盛んだったことも大きな特長でした。
合同音楽会や合同避難訓練、授業や遊びの交流会があったり、芋苗植えや節分行事なども一緒に活動されてきたとのこと。
先生からもこんな感想を耳にして、大変印象に残っています。
『しろばら幼稚園を卒園した子どもたちの半分くらいは、この勝田台南小学校へ進学しています。小学校での役員さんも、卒園したお子さんのお母さんが担ってくださったりと、学校への思い入れも大きいようです。校長先生からも“学校には今どき流行りのモンスターペアレンツのような無理をおっしゃる方がいなくて、逆に大変協力的な保護者の方々ばかりで有難い”とお伺いしているほどなんですよ。』

⇒しろばら幼稚園 見学レポートはこちら(平成20年当時)

小さい規模ながらも、温かみ溢れる園として親しまれてきたしろばら幼稚園が閉園してしまうのは、特に卒園された方にとっては大変残念ですよね。私も母校が建て替えられたときは思い出が消えてしまう感じがしてとても心苦しかったのですが、園自体が無くなるなんて!何とも切ない・・・。

『閉園に向けて、惜しみながらも“しろばら幼稚園に通って良かった!”と思えるよう、最後まで皆で楽しく過ごしたい!』

そんな思いから、しろばら幼稚園では卒園児の皆さんを中心に、茶話会と卒園式・閉園式への参加を広く声掛けされているそうです。もしこちらの記事をご覧になって、まだ幼稚園へ参加のご連絡をされていない方がいらっしゃったら、ぜひお問い合わせしてみてくださいね。
先生方が一人でも多くのご連絡をお待ちになっていらっしゃいましたよ!

「さよなら しろばら幼稚園」 詳細情報
(1)卒園児、保護者と教師の茶話会
公立幼稚園が閉園するにあたって、惜しみながら皆で思い出を語ったり、写真を見ながら楽しく過ごします。
【日時】平成24年1月28日(土)13:00~15:00
【会場】しろばら幼稚園ホール
【内容】今まで関わった先生方に来ていただき、卒園児親子、在園児親子と写真やDVDを見ながら思い出を語ったりして楽しく過ごします。また、在園児が歌を披露したり、皆で唄って楽しみます。
※参加希望の方は、ぜひご一報ください!⇒問い合わせ先/047-484-7321(鈴木)
(2)卒園式・閉園式
今まで関わってくれた方々に見守られながら、公立幼稚園最後の卒園式を行います。
【日時】平成24年3月15日(木)10:00~11:30
【会場】しろばら幼稚園ホール
【内容】卒園式を例年通り式次第に沿って行い、卒園児親子を来賓と職員で花のトンネルを作って見送ります。休憩後、閉園式を行います。

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●八千代市立しろばら幼稚園 047-484-7321
千葉県八千代市勝田台5-9

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【八千代ナビ!幼稚園見学レポート】http://yachinavi-machinami.seesaa.net/article/108537530.html